解体工事に差し入れは必要？

解体工事を含め、日本では工事業者に対して差し入れやお茶出しをする風習があります。しかし、実際には解体工事業者への差し入れは、必ずしなくてはいけないものではありません。もちろん、解体工事を依頼する際に差し入れの有無に関する規定もありません。

解体工事を行う業者への差し入れは、あくまでも心遣いの1つです。施主として、暑い中もしくは寒い中作業をしてくれる業者に対し、感謝の気持ちを伝える手段として活用しましょう。

解体工事の現場が自宅から離れていて差し入れをするのが大変、仕事の関係でなかなか差し入れをするタイミングがない、という方もいるはずです。そういった場合は、無理に差し入れをする必要はないのです。

あくまでも感謝を示す手段の1つとして考えておいてください。

業者に差し入れを行う際は、実際に現場に出向くことになります。解体工事現場に直接もっていくことになるので、工事の状態を直接チェックできるのがメリットです。

特に、ハウスメーカーなどに依頼をしていて下請けの業者が工事を行っている場合、解体工事の進捗や状態はその都度教えてもらえるわけではありません。差し入れをするついでに様子を確認してみましょう。

下請けの業者が工事を行う場合、直接顔を合わせられるのは工事現場のみです。差し入れを通じて工事を行う業者や職人さんの雰囲気や人柄を知ることができるでしょう。

直接コミュニケーションが取れるだけで、不安なく工事を任せられるようになり、何か相談したいことがあれば職人さんに直接確認がしやすくなります。

差し入れの際に、近隣からクレームが発生していないか、隣家の外壁やカーポートなどに傷をつけるような問題は起こっていないかなど、近隣トラブルの有無を直接確認できます。

近隣トラブルには、業者からだけでなく施主からもちゃんと対応すると、後々の関係性も良くなります。

もしもトラブルが発生していた場合は、迅速に対応しましょう。

差し入れをする頻度は、多くても1週間に1回程度を目安とします。もちろん、工期中に1度だけだから少なすぎるというわけではなく、できる範囲で行えば問題ありません。ただし、毎日や1日に何回も、となると業者側も気を遣ってしまいますし、差し入れの金銭的な負担も増えてしまいます。

あくまでも無理のない範囲で、気持ちを伝えられる程度の差し入れを意識しましょう。

差し入れをするタイミングは、作業開始前もしくは後、10時・15時の休憩時間にしましょう。

作業を行っている間に差し入れをすると、無理に業者の手を止めさせる恐れもあり、かえって迷惑になるので気を付けてください。

差し入れはあくまで気持ちなので、品物に指定はありません。

ただし、ケーキやアイス、生魚など食べるタイミングを限定してしまうようなものは避けましょう。また手を加えないと食べられないものもNGです。

さらに、感謝の気持ちを伝えたいからといって高価なものを差し入れるのも好ましくありません。作業の休憩時間や作業終了後にパっと食べられるようなものが好まれます。